卒論

3月も終わりに近づき、卒業式も明後日に迫った今日この頃、皆様いかがお過ごしか皆目見当もつきません。お久しぶりです。 卒論作業の補助として4月から始めたこのブログもいよいよその役目を終わらせるときが来たようです。研究室を中心とした皆様に愛され、…

秋の遡上祭りも終盤に

水商売の僕らが野外に出ることができる機会もだんだんと少なくなってきました。サクラマスやサケの遡上も終わりに近づき、魚影が減り、死骸が増え、その死骸も数を減らしつつあります。 本日は例によって梵字川合流部から第一砂防ダム区間までの踏査を行いま…

早田川秋の遡上まつり二日目

いつのまにそんな祭りが始まっていたのかは知りませんが、ともかく調査地の早田川はサケ科魚類の産卵期真っ只中。前回に引き続き、今日も合流部からの踏査を行いました。なお本日は県の水産試験場から研究員の方が二名おいでになり、その方々の調査に同行さ…

踏査の末に

僕の卒業論文のテーマはサクラマスの産卵床形成についてのものです。そのためには何が必要でしょうか。当然といえば当然なのですが、サクラマスが調査地に遡上してくることが必須条件なのです*1。で、産卵期真っ只中の本日、ついに遡上確認のための踏査が実…

平成17年度出稽古ゼミ総まとめ

僕の所属する講座*1では、毎年夏休みの末に大きな行事があります。それが出稽古ゼミと呼ばれる卒論中間発表会で、僕たちはそこで現在までの研究の経過をPowerPointやレジュメを使って他の研究室の教授に見てもらい、批評を頂きます。 自分たちの専門以外のひ…

まいにちまいにち。

発表練習&PPT/レジュメ確認ゼミは30日の発表まで毎日あります。今日も大変ゆかいなゼミでした。 ヒデヨ「それでは『砂防ダムの下流域に(中略)について』と題しまして発表させて頂きます。地域環境(中略)分野のさt」 リプトン先生「あ、あの”マルマドット…

二日寝ないとさすがにきつい。

48時間中4時間くらいしか寝ていませんが、そんなことはなんの自慢にもならないのです。もう少し手際よくこなせるようにならないとなぁ。 さて、集中講義が4時過ぎに終わった後、PPTとレジュメを使って出稽古ゼミの発表練習をしました。なんとか自分の番まで…

で、今日はなんの締め切りかと言うと、

30日に迫った大きなゼミのレジュメを、院生のお二人に確認してもらうことになっているのです。前回の発表ゼミでの反省点を元に、とりあえずでも方向性を明らかにしないと進むものも進まないのですよ。 で、一応形にはなったのですが、問題点は、・いかんせん…

適正といふもの

9月末の一大行事、出稽古ゼミに向けた発表練習ゼミが終わりました。 出稽古ゼミは主にレジュメとPowerPointを使ったプレゼンによって進められます。ここで問題になってくるのが、他の研究室と比べ、僕たち河川研究室の4年生はパワポを使い慣れていないという…

さて、反省点などを。

今回のゼミでは主に「出水前後の淵の変化」ということに焦点を絞ってまとめました。 最近の悩みとして、重要な参考文献でもある卜部・村中・中津川氏らの論文の焼き直しになりかねないという問題が発生しています。既に行われている研究がどのようなもので、…

砂防ダム下流部におけるサクラマスの産卵床について(仮) 1.はじめに サクラマス(Oncorhynchus masou masou)は、産卵の際に母川回帰を行うサケ目サケ科の魚類である。山形県に生息する数種類のサケ科魚類のうち、サクラマスは県魚として制定されている。 …

ストライク、アウト

かねてからの不安の種だった台風14号も西の海の彼方へと消え去り、ここ鶴岡にも穏やかな秋の日がやってきました。秋の日と言っても気温は30度を越える残暑っぷりです。こんな日は調査に限ります。朝一番、Y本さん、Sさん、Gちゃん、そして僕は朝日村上名川に…

夏待たず。

って、ラズマタズみたいですよね。なんでもなーいーなんでもなーいー。 夏は待ってはくれません。暑い日でも、もうそれは残暑でしかないのです。残暑が厳しい9月の初日、僕とGちゃんの調査で早田川とその支流の大滝沢に行ってきました。 調査風景写真はこち…

大雨洪水警報

演習林は早田川に調査に行ってきました。 今月半ば、演習林内の林道で土砂崩れがあり、その前後の大雨と土砂崩れの影響でどれだけ河床と河道が変化しているかを見てみようという目的です。メンバーは先生を筆頭に、院生のY本さん、Sさん、4年生は僕とGちゃん…

という訳で資料を抜粋。

砂防ダム下におけるサクラマスの産卵床について(仮) 1.はじめに 山形県の県魚であるサクラマスは、河川の上流部で生まれ、成長後降海した後に生まれた川へと還ってくる「母川回帰」と呼ばれる習性があることで知られている。山形県をはじめ日本各地に生息…

ひさしぶり。

夏休みだからといって怠けてもいられません。一ヵ月後には生物環境学科の同じ講座の面子が一同に介し卒論の中間発表をする「出稽古ゼミ」が迫っているのです。他の研究室の教授に卒論の意見を聞けたりするなどいいところは満載なのですが、いかんせん準備が…

さて、久しぶりに。

僕、ヒデヨの卒論調査で朝から早田川に行ってきました。梵字川との合流部から第一砂防ダムまで遡り、淵と瀬の位置の確認をしながら距離と淵の水深を計ってゆきました。参加メンバーはMさんを除くO久保班、もといアンソニー班の全員です。 最近調査らしい調査…

接近中につき!

朝。集合したものはいいものの、台風接近の知らせに窓の外を見ると、どんよりとした曇り空から雨粒が落ちてきました。 「こりゃ駄目だなぁ」 O先生*1がつぶやきます。 「いや、せっかく準備したので、行くだけ行かせてください」 僕がごね、当初の予定であっ…

川の中の火花

・早い段階でサクラマスの産卵床の規模、条件などを整理、頭に叩き込む。 ・砂防ダムという調査地の環境を活かす為にはどのような手法をとればよいか? ・文献によると20mm、75mmの砂礫の有無によって産卵床の出現頻度が優位な差を持つとあったが、ではその…

以下、指摘された事項とメモを。 ・「はじめに」を書かなくちゃ。タイトルもつけなくちゃ。 ・基礎調査(産卵床調査に入る前の砂礫・河床調査)をいつまでに終わらせるか。 →日程的な限界。「同じデータを別の視点から」が理想。 ・予備調査(現在の調査)に…

砲弾装填

卒論ゼミでした。O久保班のメンバーも全員揃い、調査の勝負どころ・夏休みに向けて各人が調査計画を練ってきています。 運悪く午前中の試験準備と重なってしまいましたが、僕も調査計画を立てました。争点となるのは砂礫の採取方法、そして河床の縦横断面形…

進展していない。

毎週火曜日は卒論ゼミの日です。今日は4年生が各自の卒論計画について発表しました。 就職活動やらなにやらであまり進展していなかったこともあり気乗りしませんでしたが、そういう問題ではありません。世界は常に動いているのです。以下、資料と反省点。 <…

卒論ゼミがありました。指摘された点をいくつか。 ・砂防ダムの影響を受けていない地点(第3砂防の下流)を対照区として設定する。 ・第一下流、第一〜第二、第二上流という区間でみたとき、産卵床のある割合は(流域の長さ/産卵床の個数)ではなく、(淵…

青くて涼しい水槽の部屋。

先週二回行った調査の続きで、演習林管理棟から早田川に入り、上流のナカノコ沢までの区間を踏査しました。メンバーはO久保班男性全員。最近授業で忙しく出席できなかったNも、水中メガネとシュノーケルを付けて参加です。あいにくの曇り空でしたが、水温は…

以下、調査方法について羅列。

基本的に押さえておくべきこと ①淵と瀬の個数 ②流域の横断面の形状(凹凸) ③流域の縦断面の形状(勾配)この3点に砂礫を加え、産卵床条件の判断基準とする。 調査方法 まず調査地の流域の中から、特徴的な流況のある地点(産卵床に適していると思われる流況…

天気のいい日は頭から水をかぶって

突然だったのですが、天気がいいという理由で早田川の踏査を行いました。昨日の到達点である第二砂防ダムから川に入り、付属演習林の宿舎があるところまでを歩きます。 僕とY口の調査という名目で、僕は河床の状況(第一砂防〜第二砂防間との違い)を、Y口は…

始動。

さて、教育実習から帰ってきて初の卒論ゼミです。 Gちゃんが教育実習に行っていていないので、O久保班は男性のみ、院生含めて5名のむさ苦しい面子となりました。各々が現段階での卒論調査計画、調査実施日などについて発表し、皆で話し合います。僕は上の計…

いい加減に。

自分の卒論について、調査計画及び調査を進めなければいけません。今日は卒論ゼミもあるし、自分から始めなければ。 さしあたり、産卵床を河床の砂礫の状態との関連付けで見ようと思うので、そのために、 ①調査地(早田川第一砂防下流〜第二砂防)を踏査し、…

この男凶暴につき

第二回卒論ゼミがありました。各々が自分のテーマや調査計画を詰め、発表します。僕は前回の発表の後、教授に調査内容をもう少し限定しろ、と言われていたため、そのことについて研究室のみなさんと教授にご意見を伺いました。 結論としては、砂防ダムを取っ…

二丁拳銃

院生のSさんの予備実験、「ドジョウのひれを個体識別用にカットした場合、その再生は行われるのか。再生する場合、どの程度の日数を要するのか」のお手伝いをしました。 お手伝いと言っても、昨日捕ってきたドジョウの体長*1と個体数と計測し、ひれを切ると…