夏待たず。

だるまがえる登場。


って、ラズマタズみたいですよね。なんでもなーいーなんでもなーいー。
夏は待ってはくれません。暑い日でも、もうそれは残暑でしかないのです。

残暑が厳しい9月の初日、僕とGちゃんの調査で早田川とその支流の大滝沢に行ってきました。
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午前中は大滝沢に入り、WDD*1の長さ、直径、河床勾配を計りました。久しぶりに沢に入りましたが、やはり沢はよいです。写真係を背任し、ひたすらWDDの写真を撮っていましたが、目移りする程被写体があります。


午後からはO久保リプトン先生が合流し、早田川と梵字川の合流部から第一砂防ダムまでの区間を踏査しました。前回は8月の11日に同じ区間に入りましたが、大水のせいでかなり河道が変化していました。完全に埋まっている淵こそなかったものの、8月の頭に気持ちよく泳いだ淵が大分浅くなっていたり、大柄なSさんの頭の上まで水が来ていた跡があったりと、このところ自然の、特に水の力のもの凄さを目の当たりにする機会が増えています。
もちろん深くなっている淵もありました。川の曲がる地点が岩盤の場合、大水での浸食が横方向ではなく下方向に進み、河床が掘れることになるからです。その場合は掘れた砂礫が淵の下流に堆積し、さらに産卵床として機能することもあるようです。
途中、2.3mもの深さになっている淵があったので、Y口とともに潜って遊びました。前述のように片側の河岸は岩盤で崖になっており、Sさんはそこのへつり*2に挑戦していました。僕らも真似してみましたが、どちらも途中で脱落。Sさんの体力・筋力には恐れをなすばかりです。



ところでO久保リプトン班の紅一点・Gちゃんがカエルを苦手としていることはよく知られていますが、最近は随分慣れてきたようで、悲鳴を上げることも少なくなりました。この調査の時には、「今日は彼をまだ見てない」と物足りなさげな様子も垣間見せ、克服まであと一歩と思われます。

*1:Woody Debris Dam.直訳すると「木の破片からなるダム」で、流木や枝、落葉などが川の流れを堰き止め、ダムのようになっていること。

*2:横方向にロッククライミングするように、河岸をつたいながら進むこと。三点支持が基本。