始動。

さて、教育実習から帰ってきて初の卒論ゼミです。
Gちゃんが教育実習に行っていていないので、O久保班は男性のみ、院生含めて5名のむさ苦しい面子となりました。各々が現段階での卒論調査計画、調査実施日などについて発表し、皆で話し合います。

僕は上の計画と、そのために何をしなければならないかを発表しました。砂礫の採取方法については、写真のような簡単な装置を考えて併せて説明しました。
以下、教授や先輩方からのご意見及びアドバイスで得られたものです。


・(砂礫を採取するときは)水の流れをせき止めるより、流れに任せてサーバーネットかなんかでぐわっと採っちゃったほうがいい
・採取する深さは、サクラマスが産卵するときの深さを参考に、浮いた砂礫(底が固くなっていない地点)までとする
・50×50でもかなりの量になるだろうから覚悟をしておいたほうがいい
・砂礫の分析は粒度分析*1を行う
・川の地図は、スケッチだけでは不足。最低でも採取する周辺は測量を行い、平板に落とさなければならない
・産卵期になって、産卵床自体が少ない場合はどうするか*2
 →砂礫のみではなくて、他の条件として「河床の凹凸の断面図」「河床間隙水の有無」も必要
・早田川に砂防ダムが建設される前は、サクラマスの遡上があったのかを確認する(聞き取り調査)

などです。うーん、納得。差し当たって僕が心に据えておかなければならないのは、論文として、話をひとつ完結させること(ダム工事前の事前調査という位置づけもあるが、それ以外に論文自体に独自性を持たせる)ということです。


そして、やらなければならないことを整理。
・測量機器(レーザー測量器)が外国製のため、説明書を訳す
・とにかく調査地を上から下まで歩いてみる
朝日村在住の佐藤八重冶さん*3、山大付属演習林の技官の方に、昔の話を聞きにゆく


です。という訳で、明日は午後から調査に決定。12時半出発、早田川踏査です。遅れないようにね。

*1:ふるいにかけて、粒の大きさや重さなどを測定する方法

*2:つまり、調査はしたけれどそれに結びつく結果が得られない場合も充分に考えられるという意味

*3:農学部技官。クマのクロちゃんを育てているなど、周辺ではちょっとした有名人。