月末ですよ

寒いものは寒いのよ


北海道出身の僕から言わせると、北生まれの人間が寒さに強いと言う通説は嘘であります。ただ単に、「寒さに対する防護策を多く持っている」――言い換えれば重ね着がうまいとか、寒い日にはきちんと中に一枚多く着るとか、早めにコタツを出すとか――だけなのだと思っています。ちなみに、僕は寒さに強い北生まれの人間です。

前置きが長くなりました。ここ最近、山形県内はひどく冷え込んでいます。僕も先週ひきかかった風邪をなんとか吹き飛ばし、データ整理や大学祭の準備やらを少しずつ進めています。
さて、今日は研究室内Nが卒論で使う実験用水路を演習林の管理棟まで運び、設置する作業を行いました。参加者はMさんを除くO久保班の全員です。
流水中のヨコエビの付着について実験するため、縦長の水路を用意し、それに角材で土台をつけて水平を取り、一度水を流してみる。ただこれだけのことなのですが、10時から4時までたっぷり6時間かかってしまいました。
理由はふたつ。例によって、僕らがのんびり屋さんのテンションだったこと。そして寒かったことです。ただでさえ外に出ずっぱりで暖を取れないうえ、川からポンプで水を引いて流すのだから水仕事になります。この時期の渓流の水の冷たいことといったら夏の日のカキ氷がもたらす頭痛のそれにも劣りません。手足は末端から冷え、早く終わらせよう、とみんなが急ぎだすまでしばらくかかってしまいました。
おまけに水準器を使って水平を作るのがひと仕事です。組んだ木が曲がっていたり、水路自体に少しひずみがあったりと、いろいろなものが僕らの頭を悩ませてくれました。ただ、帰り道に車の窓から見た山々は大分色づき、疲れていた僕の心を秋色に染めてくれました。
来月一杯で外での調査もお終いになります。悔いの残らないように、しっかりと。