島流し・鬼退治 一日目

ビートルズのジャケットのあれ


とうとうやって参りました佐渡島。言わずと知れた流刑と金山(あとトキの島)であります。今日から3泊4日の日程で、院一年・Sさんの修論調査が始まるのです。リアルタイムで更新が可能かは分かりませんが、調査記録をつけておこうと思います。

調査風景写真はこちら


それでは恒例のメンバー紹介です。
まず、引率は我らがリプトン先生。大好きなホトケドジョウ佐渡で見つかるか分かりませんが、荷物と僕らを満載したハリヤーの運転手を勤めてくれます。
そして今回の主役、院生Sさん。昨年から数えて佐渡島は5回目の大ベテラン。移りゆく佐渡の農水路と河川は彼に何をもたらすのか!?
脇役は僕ら3人。学部4年生からは僕ヒデヨ、3年生からはT梨M本の2名が参加です。この3人は佐渡に初渡島。大はしゃぎです(僕だけかも知れません)。


さて、佐渡島と言えばこのサイトを知らずして語ることはできません。
maomao14 様
http://www.clanefly.com/maomao14/index.html
出発前に読み込み、期待を膨らませてゆきます。
佐渡には鬼太鼓という祭りがとても多いそうで、僕らが帰るちょうど次の日にも大きめの行事が予定されていました。見学できずに残念。
そしてもうひとつ、非常に興味深い事実として、佐渡島には能舞台が非常に多いのです。しかも、その大部分が神社にあるそうです。(余談ですが僕は幼少時に狂言を嗜んでいたことがあり、この手の伝統芸能が大好きです。この年齢にしては随分曲目を観ている自信はあります。)見学しているヒマがあるかどうか微妙なところですが、宿泊施設のすぐ近くに牛尾神社という大きい神社があるので、隙あらば足を伸ばしてみようと思います。神社大好き。



さて、長い前置きはここまでにして、本編を始めましょう。



朝、集合時間の5時半に来ていたのはT梨だけでした。Sさんと僕は寝坊、M本は少々の遅刻。リプトン先生は(この事態を予測していたSさんに)集合時間を15分遅く知らされていたそうです。
なんとか出発した一行、鶴岡を車で出発し、新潟からフェリーに乗り込みます。



佐渡島に着いた僕らは、チェックインもそこそこに早速調査に移りました。


今回の調査地は佐渡島中部、新穂に位置しています。汽水湖*1である加茂湖に流れ込んでいる天王川とその支流歌滝川、そして長江川、貝喰(かいばみ)川、外城(とじょう)川において、河川のドジョウの生息量及び環境条件を調べることが目的となっています。調査項目はドジョウ筌*2による採捕で生息量、水質調査でEC*3とpH*4、そして流速です。


最初に、昨年度の調査地をなぞる形でドジョウ筌を仕掛け、項目を調査してゆきます。数ヶ所のデータを取り、昨年と変わったところや新しく造られた水路などを確認しました。



調査中のかなりの時間を移動にとられてしまいますが、やはり採捕を中心とした調査はとても楽しいものです。明日からも楽しみ!

*1:淡水と海水が混じり合っている湖のこと。この加茂湖は、水害防止のために海への流出部を広げたため、湖内の塩分濃度が高まった。

*2:魚を捕らえる筒状の仕掛け。中に餌が入っており、その匂いで入った魚は二度と出られなくなるという恐怖構造になっています。ちなみに今回は奮発して、餌にマルキュウ社製「黒べら」とサナギ粉を1対1で混ぜ合わせたものを使用しています。

*3:電気伝導度。電気の通り易さの指標と考えてくださって結構です。この調査におけるECは、主に塩分濃度の指標として扱われています。

*4:酸性度。なんというか、水が酸性かアルカリ性かを判断する指標。