車と徒歩と

バケツだいかつやく


天候が懸念された今日は、4年生Y口の調査日です。砂防ダム下流部に生じるマンガンと鉄の流出について研究している彼は、頻繁に調査地である早田川にでかけて通称「水取り*1」と呼ばれる作業をしています。その場で簡単に水質を調べ、さらに水を持って帰って分析にかけるのです。
で、今日は早田川の上流部から下るかたちで、水と石の採取を行いました。水を採るのは前述の水質を調べるためで、石を取るのは付着しているMn,Feを調べるためです。砂防ダム下流部の石は、不思議なことに赤くなったり黒くなったりするのです。*2


調査中に崖や急斜面を昇り降りする機会が多いのですが、そういうときのためにメンバーのひとりがザイルを持ってゆくようにしています。今回はSさんがいないので僕が。リプトン先生の指示でザイルを使い、ゆっくりと斜面を降ります。個人的に斜面登りは得意なのですが、そこで調子に乗って怪我をするのが僕の正確なので、自分を抑えつつ慎重に、慎重に。


さんざん水を汲み石を拾い、特に不穏な動きもなく調査が終了しました(めずらしい!)。最後にリプトン先生がガスストーブ*3でお湯を沸かし、カップラーメンを振舞ってくれました。知らず知らず体が冷えていたようで、しっかり温まりました。ごちそうさまです。

*1:水汲みじゃないのはなんでだろう。そういえば。

*2:ダムの水の溜まっている水域で、落ち葉などの有機物が発酵したりなんだりして、結果的に下流域にマンガンや鉄が流出してしまうのです。不思議ですね。

*3:バーナーのこと