書を捨てよ、川へ出よう

平板なんて久しぶりだぁ


実にひと月ぶりの演習林になりました本日の調査。佐渡島行きと出稽古ゼミによるヒキコモリ生活から明け、やっと自分たちのフィールドに戻ることができます。我らが担当教官リプトン先生の教えである「川に入らないと頭が腐るんだなぁ」を守るべく、僕らは今日も川へ入ります。出場はO久保班の総メンバーからMさん、3年生のT美ちゃんを欠いた9名でした。

さて、今日の調査はGちゃんの調査地:早田川支流の大滝沢における測量でした。調査区間の平面図を作成するため、①足場が悪い②見通しが悪い③勾配がきつい という三重苦にも関わらず、林道を分け入り沢を登って平板測量を行いました。
が、行いましたとひと口に言ってもそう簡単ではありません。平板測量を行うには、基準点から距離を測る点までの見通しが良くなければなりません。しかし調査地は林の中で、しかも勾配がきつい沢です。僕らは必死で草を刈り、枝を上や下に押して視界を確保しました。
また同時に機械を使った勾配測量も行いました。簡単な河川の横断面図の作成に必要な情報として、ひとつの河川横断面から7点*1を抽出し、基準点からの距離を測ったからさぁ大変。午前中から午後3時までやった結果、進んだのは約30mです。いくら最初の測量で手際が悪かったとは言えあんまりです。残り150m。

*1:①右岸側の出水時の水面があったであろう地点、②右岸側の植生が切れている地点、③右岸の水面幅、④流心、⑤左岸の水面幅、⑥左岸側の植生が切れている地点、⑦左岸側の出水時水面