誰もいない部屋

ひとつだけでいいんです。


一昨日の調査野帳を元に、データを起こす作業をしています。他には誰も来ていないなぁ、と思ったら、もうお盆なのでした。お盆の午後、晴れた日に研究室にいるなんてよっぽど暇なのでしょうか。やれやれ。

聞こえてくるアナウンスからは、大逆転劇の末に勝利した京都外大西を称える言葉と、関西の外国人ピッチャーの涙を伝える言葉が聞こえてきます。気付くと僕の目にも少し涙が浮かんでいて、所詮ないものねだりなのかなぁなんて感じてしまいます。ひとつのことにこれでもかと力を傾けられるひと、そして笑ってそれを成し遂げているひとを、僕は心から尊敬する。僕には何があるのだろうか。
ただひとつのことだけを思うことができる、強い気持ちが欲しいです。