真夏の夜の豆

MAXコーヒーは大きさ比。


洒落にならないほど暑いです。今日もどこかでは熱中症で運ばれている学生がいることでしょう。僕も午前中はずっと外で働いていました。


さて、山形県の名産品として、一体どんなものが挙げられるでしょうか。僕も県民ではなかった頃は「さくらんぼと米」くらいしかイメージできませんでした。確かに東北6県の中ではマイナー度数が福島といい勝負ですが、他にも素敵なものはたくさんあるのです。
まず、前述のさくらんぼ。県内では特に寒河江や東根など、中央部から北部にかけて生産が盛んです。そして庄内地方の米。「米どころ庄内平野」とは、小学校の教科書にも載るくらいです。他にも尾花沢スイカ、天童の将棋の駒、村山市のバラ公園と徳内祭り*1米沢牛などがすらすらと出てきます。


僕が今いる庄内地方鶴岡市では、この時期とびっきりの名産品が収穫真っ最中です。これを食べたらもう枝豆は食べられなくなる、と噂のだだちゃ豆です。鶴岡市白山が発祥とされているそうです。
このだだちゃ豆農家さんでは、夏休みのこの時期になるとアルバイトを雇って収穫・脱穀・選別などの作業をさせます。鶴岡の大学生なんて僕ら農学部生くらいなので、かなりの数が暑い中このアルバイトに赴きます。
前置きが長くなりましたが、このアルバイトの最大の利点は、はじいた豆をもらえるということなのです。最後の選別の段階で出荷できないと判断されたものは脇のダンボールに除けられます。終わったあと、そこから好きなだけ持って行ってもよいよ、と言われるのが何よりの楽しみです。農家さんにしてみればどうせ捨てるものだから――ということなのでしょうが、明日の食べるものにも困っている僕にとっては文字通り明日への豆なのです。


で、今日の取り分は写真の通り。手前のざるとボールが茹でた分です。普通の枝豆よりも甘く、全く飽きが来ないのが特徴です。
今年は真夏のサンタクロースとなり、行くひと来るひとに豆を配る迷惑なキャラになろうと思います。キャンペーン名は「真夏の夜の豆」で。

*1:村山市出身・Y口に脅迫され、無理矢理書かされました。