問い掛け

就職活動のような、自分の将来を確実に決定づけるものに取り組むのは初めてではありません。これだって受験のようなものです。ただ、そこで求められているのはただお勉強ができるか否かということではない、と聞きます。


自分には何ができるか。これは、僕が常に自分に対して問い掛け続けてきた疑問でもあります。だからこそ様々な分野の知識も取り込もうとしましたし、徒手空拳でできることを増やそうと少林寺拳法を修行しています。
自分には何ができるか。この問いの答えがいつか出るなどとは思っていません。これは常に研鑽を続けなければならない自分との戦いであり、終わりの見えないものであるからです。僕はいつも、自分には何もできないという無力感に抗いながら生きているような気がします。僕はそのやるせなさから何とか逃げようとして、自分にできることを少しずつ身につけながら日々暮らしています。

そういえば、いつかどこかで、こんなセリフを聞いたことがあります。

分からないことをひとつずつなくしていけば、いつかは百点取れる道理だからね。

しかし僕の人生に終わりなど見えません。言うまでもなく、この人生は範囲の決まった試験ではないのですから。
僕はこれからもあの無力感に耐えながら、いつか跳ね除けられる日が来ることを目指して生きてゆくつもりです。自分には何ができるか。答えを出すことなど、とうに諦めてしまったのかも知れません。今の僕には「何が」の答えを知ることよりも、「できるか」という問いの解答欄を埋めることのほうが大切なような気がしています。
いずれにせよ今の僕にできることは目前の就職試験に臨むことのみ。面接で自分という人間を出し切り、小論文で自分の考えを書ききること、それだけです。


そろそろ出発の時間です。では。